SNSでよく見かける「いいね!」や「シェア」を求める投稿。あれって何なんだろう?
「続きはプロフへ」とか、何かモヤモヤするんだよね…
こんな経験はありませんか?
あなたが見かけている のは「エンゲージメントベイト」という、ユーザーのリアクションを意図的に誘導する投稿手法です。
リアクションベイト、コメントベイト、シェアベイト、タグベイト、投票ベイトなど様々な種類がありますが、いずれもSNSユーザーの自然な反応を歪めてしまう問題があるのです。
エンゲージメントベイトは、ユーザーの行動を強制的に誘導することで、SNSでの有意義なコミュニケーションを阻害してしまいます。
関係のない情報があなたのタイムラインを埋め尽くし、本当に必要な情報が埋もれてしまうかもしれません。
一時的な注目を集めるための投稿に惑わされず、自分の関心に沿った情報発信者を見極めることが大切ですよ。
SNSをもっと楽しむために、エンゲージメントベイトの特徴を知っておきましょう!
- エンゲージメントベイトの定義と問題点
- リアクションベイト、コメントベイト、シェアベイト、タグベイト、投票ベイトの手口
- ユーザーの共感を得る本質的なコンテンツ作りのコツ
- 健全なエンゲージメントを生む長期的視点でのSNS運用法
この記事を読めば、SNSをあなた自身の興味関心に沿って、有意義に活用するヒントが見つかるはずです。ぜひ参考にしてみてくださいね!
エンゲージメントベイトとは?SNSユーザーが知っておくべき基礎知識
エンゲージメントベイトとは、SNSでユーザーの反応を過剰に誘導する投稿手法のことをいいます。
「いいね!」や「シェア」を強要するような内容は、健全なSNS利用の妨げになる可能性があるため注意が必要です。
以下で、エンゲージメントベイトの定義や具体例、そして利用される理由と目的について詳しく解説します。
エンゲージメントベイトの定義と具体例
エンゲージメントベイトとは、SNS上で「いいね!」や「コメント」、「シェア」などのアクションを過度に求める投稿のことです。
例えば以下のような文言が該当します。
- 「いいね!を押すと〇〇になるよ!」
- 「見た人は絶対にシェア!」
- 「特典が欲しい人は、コメント欄に絵文字を!」
このように、ユーザーの行動を強制的に誘導しようとする投稿は、エンゲージメントベイトと呼ばれています。
SNSの本来の目的は、有益な情報共有やコミュニケーションにあります。
しかし、エンゲージメントベイトはその目的から逸脱し、ユーザーに不要なアクションを強いるため問題視されているのです。
SNSでの自然なエンゲージメントを築くには、ユーザーの共感を得られる価値あるコンテンツ作りが不可欠。
「いいね!」や「シェア」を直接的に要求するのではなく、魅力的な情報を発信することが肝心だと覚えておきましょう。
エンゲージメントベイトが利用される理由と目的
なぜ、エンゲージメントベイトが利用されるのでしょうか。
主な理由は以下の2点だと考えられます。
- 投稿の露出を高めたい
- フォロワー数を増やしたい
SNSではエンゲージメント率が高いほど、そのアカウントの投稿が多くのユーザーに見られる傾向にあります。
そのため、「いいね!」や「シェア」を強要することで露出を高めようとするのです。
また、エンゲージメントベイトによってフォロワー数を水増しする狙いもあるでしょう。
しかし、これらの手法は健全なSNSマーケティングとは言えません。
ユーザーの自発的な反応を操作するようなエンゲージメントベイトは、長期的に見れば逆効果になりかねません。
フォロワーからの信頼を失い、アカウントの評判を落とすリスクもあります。
一時的な数字の上昇に惑わされず、本当に価値のある情報発信を心がけることが賢明だと言えるでしょう。
エンゲージメントベイトの種類と特徴
エンゲージメントベイトには、リアクションベイト、コメントベイト、シェアベイト、タグベイト、投票ベイトなど様々な種類があります。
これらの手法は一見するとユーザーの反応を高めるのに有効そうですが、実は健全なSNSの利用を妨げる可能性があるのです。
エンゲージメントベイトの種類ごとの問題点を理解し、惑わされないための視点を身につけることが大切ですね。
それでは、具体的に1つずつ見ていきましょう。
リアクションベイトの手口と問題点
リアクションベイトとは、「いいね!」や「リツイート」などのリアクションを直接的に要求する投稿のことです。
例えば、
「この投稿にいいね!リツイートお願いします!」
というような文言がついていると、リアクションベイトだと見抜けます。
一見するとユーザーの反応を引き出せそうですが、問題点もあります。
- リアクションの意味が形骸化する
本来共感したり拡散したい投稿にのみつけるべきリアクションが、要求されているから仕方なくつけるようになってしまいます。 - タイムラインが無関係な投稿で溢れる
リアクションベイトによって多くのユーザーがリアクションすると、その投稿はより多くの人のタイムラインに表示されます。しかし本当にその投稿に価値があるのでしょうか。無関係な投稿が増え、フォロワーさんに迷惑がかかるかもしれません。
リアクションベイトに安易に乗らないためには、本当にリアクションしたい価値のある投稿なのかを見極める必要があります。
無意識のうちに「いいね!」を押すクセをつけてしまわないよう、自分の反応を客観的に見つめ直すことが大切だと覚えておきましょう。
コメントベイトが自然な会話を阻害する理由
コメントベイトは、投稿にコメントすることを強く促す手法です。
コメントの内容まで指定されることもあります。
「この質問に答えてコメントしてね!」
「コメント欄は絵文字だけで埋め尽くそう!」
などのように、投稿者の意図に沿ったコメントを誘導するのが特徴と言えます。
しかし、コメントベイトには自然な会話を阻害してしまう側面があります。
- 本音の会話ができない
コメントすべき内容を指定されると、ユーザーは本音ではなく建前のコメントをするようになってしまいます。率直な意見交換ができなくなる恐れがあります。 - 同調圧力が生まれる
「みんなこう言っているから、自分も同じことを言わないと」という同調圧力が生まれ、多様な意見が出にくくなります。建設的な議論の妨げになりかねません。
本来SNSのコメント欄は、自由に意見を言い合える場であるはずです。
しかし、コメントベイトに乗ってしまうと、自分の言葉を失ってしまう危険性があります。
自分の率直な考えを、自分の言葉で表現することを大切にしたいですね。
シェアベイトがもたらす不要な情報拡散の弊害
シェアベイトは文字通り、投稿をシェアすることを煽る手法です。
友人を巻き込んで投稿を拡散するよう仕向けるのが目的と言えます。
「この投稿をシェアして、あなたの友達にも知らせよう!」
「10人以上にシェアしたら願いが叶う!」
などと、投稿をシェアするメリットをアピールするのが特徴です。
しかし、やみくもに情報をシェアすることには弊害もあります。
- 不要な情報が拡散する
シェアベイトによって価値のない投稿までもがSNS上に蔓延することになります。不要な情報がSNSを占領し、有益な情報が埋もれてしまう恐れがあるのです。 - フェイクニュースが広まる危険性
信ぴょう性の低い情報もシェアによって広く拡散されやすくなります。うっかりフェイクニュースをシェアして、問題に巻き込まれるリスクも高まるでしょう。
SNSでは有益な情報を選別してシェアすることが大切です。
その投稿が本当にシェアする価値があるのかを見極めるリテラシーを身につけたいですね。
友人とつながるためにSNSを利用しているのなら、なおさら信頼できる情報のみをシェアするよう心がけましょう。
タグベイトが引き起こすユーザーの不快感
タグベイトとは、投稿にユーザーをタグ付けすることを過剰に要求する行為を指します。
タグ付けによって投稿の存在をアピールし、リーチ数を増やすことが目的です。
「あなたの20人の友達をタグ付けしてこの投稿を広めよう!」
「タグ付けされた人は次の10人をタグ付けしなければいけません!」
などと、連鎖的なタグ付けを煽るのがタグベイトの常套手段と言えます。
しかし、行き過ぎたタグ付けはユーザーに不快感を与えることも。
- プライバシーの侵害になる
無差別にタグ付けされることで、見たくもない投稿を見せられたり、プライベートな交友関係を露呈されたりする可能性があります。 - 強制的な参加を求められる
タグ付けされることで、意図せず投稿の拡散に加担させられてしまいます。ユーザーの意思を無視した強制的な参加と言えるでしょう。
SNSでは、自発的にコミュニケーションしたい相手とつながるのが理想的です。
一方的にタグ付けを要求されるより、相手の意向を尊重した上で会話を楽しみたいですよね。
もしあなたの意に沿わないタグ付けをされたら、それを拒否する権利があることを忘れないでくださいね。
投票ベイトに惑わされないための視点
投票ベイトは、「いいね!」や「リツイート」などのアクションで投票するよう促す投稿手法です。
「Aに賛成ならいいね! Bに賛成ならリツイート!」
「いいね!の数で優勝者を決めます!」
などのように、ユーザーのリアクションで意思表示を求めるのが特徴と言えます。
一見するとユーザー参加型のコンテンツに見えますが、罠もあります。
- 選択肢が限定的すぎる
「AかBか」といった二者択一の選択肢では、ユーザーの多様な意見を拾えません。投票結果が偏ったものになりかねないのです。 - ユーザーの意見が反映されない
そもそも投票の選択肢自体が恣意的に設定されている可能性もあります。本当にユーザーの声を反映した選択肢なのかは疑ってかかる必要がありそうです。
投票ベイトでは、投票結果の正確性や公平性に注意が必要だと言えます。
選択肢の設定方法や投票プロセスの透明性など、投票の枠組み自体を見極める視点を持ちたいですね。
単に投票に参加するだけでなく、その投票が適切に行われているかを判断することが賢明だと覚えておきましょう。
エンゲージメントベイトに頼らないSNSマーケティングの在り方
エンゲージメントベイトは一時的にリアクションを得られるかもしれませんが、長期的な視点に立てば逆効果になりかねません。
SNSユーザーの共感を得られる本質的なコンテンツを発信し、健全なエンゲージメントを生み出すことこそが、SNSマーケティングの王道だと言えるでしょう。
ではどのようにすれば、エンゲージメントベイトに頼らず、ユーザーから自然な反応を引き出せるのでしょうか。
ここからは、共感を呼ぶコンテンツ作りのコツと、ファンを育てるSNS運用のポイントについて解説していきます。
ユーザーの共感を得る本質的なコンテンツ作りのコツ
SNSユーザーから共感を得るには、ユーザーの興味や悩みに寄り添った、価値あるコンテンツを発信することが大切です。
「自分も同じことを感じている」「これは役に立つ情報だ」と思ってもらえるような、リアルな体験談や実用的な情報を盛り込むのがコツでしょう。
例えば、子育てに関する投稿をするなら、こんな工夫ができます。
- 我が子の成長エピソードを赤裸々に綴る
- 子育ての悩みを率直に打ち明け、解決策を提示する
- 便利なグッズや子どもが喜ぶレシピを紹介する
このように、ユーザーの心に響く生の体験や、日々の生活に役立つ情報を発信することで、自然な共感を呼び起こすことができるはずです。
ポイントは以下の3つだよ。
- ターゲットユーザーの関心事や悩みを理解する
- 自分自身の体験を赤裸々に語る
- 実生活に役立つ情報を提供する
ユーザーの立場に立ったコンテンツ作りを心がければ、「いいね!」や「コメント」を無理に求めなくても、自ずとエンゲージメントは生まれてくるでしょう。
健全なエンゲージメントを生むためのSNS運用ポイント
ユーザーの共感を得られるコンテンツを発信できたら、次はエンゲージメントの質を高めるためのSNS運用を意識しましょう。
単に「いいね!」の数を稼ぐのではなく、ユーザーとの良質なコミュニケーションを生み出すことが目標です。
そのためには、以下のようなポイントを押さえておくと良いでしょう。
- ユーザーからのコメントには必ず返信する
› 共感のコメントにはお礼を伝え、質問には丁寧に答える - ユーザー同士の会話が弾むような投稿を心がける
› 体験談の共有を呼びかけたり、意見を求める投げかけをする - 定期的に投稿し、ユーザーとの接点を保つ
› 毎日でも、週に2〜3回でも、SNSにログインし続ける習慣を作る
要は、ユーザーとの対話を大切にすること。
一方的に発信するだけでなく、ユーザーの反応に耳を傾け、コミュニケーションを積極的に図っていくことが、健全なエンゲージメントを生む秘訣なのです。
長期的視点に立ったファン形成の重要性
SNSマーケティングで最も重要なのは、一過性のエンゲージメントを追うのではなく、長期的な視点でファンを増やしていくこと。
エンゲージメントベイトに頼っていては、ユーザーとの関係性は築けません。
大切なのは、自分のコンテンツや発信スタイルに共感し、応援してくれるコアなファンと地道につながっていくこと。
この人の投稿は面白いから、これからも見ていきたい
と思ってもらえるよう、継続的に価値ある情報を発信し続けることが肝要です。
実際、SNSでの成果を上げているアカウントの多くは、数年単位の長期運用によって築かれた信頼関係があります。
投稿楽しみにしています!
といった声が、安定的なエンゲージメントを支えているのです。
だからこそ、目先の数字よりも長期的な関係性構築を優先したSNS運用を心がけましょう。
コツコツと有益情報を発信し、ユーザーとのコミュニケーションを重ねることで、いずれは自然と結果がついてくるはずです。
まとめ:エンゲージメントベイトに惑わされない賢いSNSの使い方
エンゲージメントベイトについて知っておきたいポイントは、
- エンゲージメントベイトとは
ユーザーの反応を強制的に誘導する投稿手法のこと。ユーザーの自然な反応を操作し、不要な情報拡散を招く恐れがある - 種類
リアクションベイト、コメントベイト、シェアベイト、タグベイト、投票ベイトなどがある
エンゲージメントベイトは、「いいね!」や「シェア」を過度に求める投稿で、SNSでの自然なコミュニケーションを阻害します。
ユーザーの行動を過度に誘導することで、SNSの本来の目的である有意義な情報共有や交流を妨げかねません。
だからこそ、エンゲージメントベイトの特徴を理解し、惑わされないことが大切なのです。
SNSは、自分の興味や関心に沿った情報を得たり、交流を楽しんだりする場ですよね。
エンゲージメントベイトに振り回されることなく、自分なりのSNSの活用法を見出しきましょう!
今持っている知識を活かして、これからもSNSを健全に、そして楽しく使いこなしていってくださいね。
コメント