以前の記事で、「5歳からの子育て・3つポイント」をお伝えしました。
3つのポイントは、(①手伝う ②意見を聴く ③合意を得る)でした。
今回の記事では、朝寝坊の事例を通して、3つのポイントをどのように、子育てに落とし込んでいるのかをお伝えいたします。
5歳男子の育て方・3つのポイント【実例】朝寝坊した日の朝の時間
本記事では、実際の僕とユーマ(5歳・年中さん)の過ごし方をご紹介します。
子育てに苦労されている方の力に少しでもなれたら、とても嬉しいです。
子どもの個性も、親の個性も、親子の関係性も、それぞれユニークなものです。
こうすれば100%うまくいくよ、ということはありませんが、事例を通して、少しでも参考になることがあれば、幸いです。
簡単な自己紹介
まず、簡単に僕の紹介をさせてください。
保育士資格を有した、放課後児童支援員(学童保育の支援員)です。
保育園、学童保育、放課後等デイサービスなどでの勤務を通して、今までに500人以上の子どもたちと接してきました。
また、5歳児の父親として、日々子育てをしています。
5歳児の特徴と、子育てのポイント
実例の前提となる情報として、以前の記事のおさらいをします。
詳しく知りたい方は、下の記事をお読みください。
実例:寝坊編
ここからは実例です。まず概要をお伝えいたします。
うちの息子ユーマは5歳の年中さんです。
毎朝8時までには起きてくることが多いのですが、寝坊することもあります。
朝ごはんを食べて、保育園に行く支度をしてから、一緒に保育園まで歩いていきます。
保育園に行く支度は、ユーマがする約束になっています。
保育園には遅くとも9:30までに行かなくてはなりません。
ユーマがする約束になっている、保育園に行く前の支度は以下の通りです。
起こし方
それでは、ある日の、朝起きてから、朝ごはんまでの実例をみていきましょう。
3つのポイントをどのように、落とし込んでいるのかを解説いたします。
それぞれの場面で、3つのポイントは、①②③と表記していきます。
8:00
ユーマ!たいへんだ!寝坊だ!寝坊だ!もう8時すぎちゃったぞ!
・・・う~~~~ん・・・もっとねたい
いいぞ!ねてても。
(②意見を聴く)
少ししてから、カーテンを開ける。
➡部屋に光を取り入れて、起きやすい環境をつくる(①手伝う)
お湯を沸かしたり、TV(ニュース)をつけたりする。
➡音を出して、起きやすい環境をつくる(①手伝う)
8:07
ユーマ起きてくる
おしっこ・・・
朝ごはん
8:10
朝ごはんを食べはじめる
フォークいる?
飲み物いる?
(①手伝う)
あったかいのならいる・・・
(②話をきく)
牛乳を少なめに入れて、あっためる(①手伝う)
少なめに入れたのは、ユーマが飲みきれないともったいないと思っている(②話をきく)ため。
足りなければおかわりをする。
もっと温めたかったら、言ってね(①手伝う)
しばらくしてから、
つめたいののみたくなってきちゃった。
じゃあ、あったかいの飲んでからね。もったいないから。
なんでもかんでも要求を通すわけではない。
自分で温かいのと言ったので、責任をとらせる。
自由と責任はワンセット。
8:20
今日は何時にいく?
(②話をきく)
ながいはりが・・・10
10に行くならさ、いくつになったら準備するんだっけ?
・・・6!
過去の経験が活きていて、見通しがもてるようになっています。
そうだね。もうすぐ6だね。
ユーマ、がんばって食べだす。
TV消しておこうか?気になっちゃう?
(①手伝う ②話をきく)
気になっちゃう、、
(③合意を得る)
ユーマねむそう。。。
眠いね。。
うん、、もっとねたいね。
きょう ほいくえんでいっぱいおひるねする。
昨日ねるの遅かったもんね。
えー?きのう?
昨日何時に寝たんだろ?
じゅうじはん・・・かな?
22:30!?本当に!?
わかんなーい。
ねーむかった。おきたとき。
今日はもうちょっと早くねた方がよくない?
どうしてー?
起きたとき、眠かったでしょ?
それに、早起きしたら、ぬりえしたり、好きなTVとか見れるもんね。
「こうしなさい。」とは言わずに、そうした方がいいな、とユーマ自身が思えるように言葉をかけたり、環境を整えたりしています。
まだまだ小さくて、できないことも多いのですが、小さな大人だと思って接すると、お互いにストレスなく過ごすことができるのではないかと思います。
子育てに、こうすれば100%うまくいく、というような方法はありませんが、何かヒントになったり、子育てが楽になったりしたらいいな、と思っています。
8:30
あ、6になっちゃった!
まあまあまあ、、大丈夫だよ。
着替えとか急げば平気だよ。
今回はこれでおしまいです。
当たり前の日常のようにも感じますが、いかがでしたでしょうか。
3つのポイントの中でも、②話を聞く、が最も大切だと思います。
子どもも自分に関することは、意見を表明する権利をもっています。(子どもの権利条約「意見表明権」)
この権利を守ることが、子育てをしていく上での最大のポイントだと思います。
もし需要がありそうなら、保育園に行く準備や、保育園に歩いていく場面も書きたいと思っています。コメント欄やTwitterでご意見をいただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただきまして、どうもありがとうございました。
パパー!いっつもたのしい1ねんにしたーい!
いそぐ1ねんなんて ヤだよねー?
こんなこと考えているんだな。
(子ども理解)
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